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2023.1.0 - 日本語


VARIABLE_DELAY

可変遅延

ブロックスクリーンショット

説明

可変伝送遅延ブロックは,ある作用とその効果の間の可変時間遅延を 模擬する際に使用できます. このブロックは,例えば,パイプを有するシステムで, パイプ内の流体をくみ上げるモータの速度が可変であるような場合に 使用できます.

このブロックは2個の入力と1個の出力を受け付けます: 最初の入力は信号 u(t) でブロックにより指定されます(データ入力); 2番目の入力は可変時間遅延 τ(t)です.

カレントの時間ステップtにおいて, このブロックは 遅延されたデータ入力 u(θ) を出力します. ただし,θはカレントのシミュレーション時間 t から 時間遅延パラメータ τをひいたものです.

出力信号の方程式は以下のようになります:

y(t) = y(θ) - u(t - τ(t))

ダイアログボックス

  • 最大遅延

    指定可能な時間遅延入力の最大値を定義します. この値を負にすることはできません.

    プロパティ : 大きさ 1の'vec'型.

  • 入力初期値

    最初に時間遅延入力を超えるシミュレーション時間までに ブロックにより生成される出力. y(τ)に値が設定されない場合, t0における入力初期値とy(τ)の間で線形近似が 計算されます.

    プロパティ : 大きさ1の'vec'型.

  • バッファの大きさ

    ブロックが保存できる点の数.

    プロパティ: 大きさ1の'vec'型.

デフォルトプロパティ

  • 常にアクティブ: yes

  • 直達項: no

  • ゼロ交差: no

  • モード: no

  • 標準入力:

    - ポート1 : 大きさ [1,1] / 1型

    - ポート 2 : 大きさ [1,1] / 1型

  • 標準出力:

    - ポート 1 : 大きさ [1,1] / 1型

  • アクティベーション入力の数/大きさ: 0

  • アクティベーション出力の数/大きさ: 0

  • 連続時間状態量: no

  • 離散時間状態量: no

  • オブジェクト離散時間状態量: no

  • 計算用関数の名前: variable_delay

この例では, ブロックパラメータダイアログボックス内の 最大時間遅延に 4を指定します. 入力信号は振幅1,周波数0.2Hzのサイン波です.

2秒の遅延を導入するために定数ブロックに2を指定します. VARIABLE_DELAYブロックの入力および出力波形を以下に示します:

インターフェイス用関数

  • SCI/modules/scicos_blocks/macros/Linear/VARIABLE_DELAY.sci

計算用関数

  • SCI/modules/scicos_blocks/src/c/variable_delay.c (4型)

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Last updated:
Mon May 22 12:43:12 CEST 2023