h5mv
オブジェクトを移動
呼び出し手順
h5mv(srcobj [, srcloc], destobj [, destloc]) h5mv(srcobj [, srcloc], destfile, destloc) h5mv(srcfile, srcloc, destobj [, destloc]) h5mv(srcfile, srcloc, destfile, destloc)
引数
- srcobj
H5Object
- destobj
H5Object
- srcloc
移動元の位置を指定する文字列
- destloc
移動先の位置を指定する文字列
- srcfile
移動元のファイル名(文字列)
- destfile
移動先のファイル名(文字列)
説明
オブジェクトを他の場所(同じファイルまたは別のファイル)に移動します.
このコマンドは, h5cp
の後に h5rm
を
実行するのと等価です.
新規に作成されたオブジェクトを移動する前には, ファイルをフラッシュする必要があります.
例
// HDF5ファイルを作成 a = h5open(TMPDIR + "/test.h5"); b = h5open(TMPDIR + "/test1.h5"); // グループとデータセットを作成 h5group(a, "Grp_1"); h5write(a.root.Grp_1, "Dset_1", [1 2 ; 3 4]); // 移動時に確実に修正が反映されるように,ファイルをフラッシュ h5flush(a); // b内にグループとデータセットを作成 h5group(b, "BGrp"); h5write(b("/BGrp"), "BDset", 11:18); h5close(b) // Dset_1をroot以下のDset_2に移動 h5mv(a.root.Grp_1, "Dset_1", a, "Dset_2") // BDsetをデータセットGrp_1にコピー h5mv(TMPDIR +"/test1.h5", "/BGrp/BDset", a.root.Grp_1) // 処理を完了し, 全てのリソースを解放 h5close(a);
参照
- h5open — HDF5ファイルをオープン
- h5cp — オブジェクトをコピーする
- h5rm — HDF5ファイルから要素を削除
- h5flush — ファイルに関連するバッファを全てフラッシュする
履歴
バージョン | 記述 |
5.5.0 | HDF5モジュールが導入されました. |
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