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scilab

Scilabおよび関連ツールを起動するためのツール (GNU/Linux, Unix および Mac OS X)

呼出し手順

scilab <Options>

scilab-adv-cli <Options>

scilab-cli <Options>

説明

-args Arguments

このオプションが存在する場合,引数がScilabに渡されます. これらは,sciargs関数で取得することが できます. 複数の引数を指定する場合,以下のように一連の複数の単語を引用符で括り, 空白で分割してください: scilab -args 'foo1 foo2'. このオプションを指定しない場合,未知の引数は受け付けられません.

-display Display

Xwindow システム上でのみ使用可能で, 表示する Xサーバーを指定します. デフォルトの表示先は unix:0.0 です.

-display は, -dと短縮形で指定できます.

-debug

デバッガgdb上でScilabを開始します(Unix/Linux/Mac OS Xのみ).

gdb にカスタムオプションを追加する場合, 変数SCILAB_GDB_OPTを定義します.

助言: このオプションをScilabソースツリー上で使用してください.

-debug-kdbg

kdbg上でScilabを開始します (Unix/Linux/Mac OS X のみ).

助言: このオプションをScilabソースツリー上で使用してください.

-profiling

valgrind上でScilabを開始します (Unix/Linux/Mac OS X のみ).

valgrind にカスタムオプションを追加する場合 (および既存の valgrind オプションを上書きする場合),SCILAB_VALGRIND_OPT を定義してください.

助言: このオプションをScilabソースツリー上で使用してください.

-profiling-visu

callgrind上でScilabを開始します (Unix/Linux/Mac OS X のみ).

callgrind にカスタムオプションを追加する場合 (および既存の callgrind オプションを上書きする場合),SCILAB_VALGRIND_OPT を定義してください.

助言: このオプションをScilabソースツリー上で使用してください.

-electric-fence

Electric Fence を指定して Scilab を開始します(Unix/Linux/Mac OS Xのみ).

助言: このオプションをScilabソースツリー上で使用してください.

-e 命令

このオプションを指定すると Scilab 命令 Instruction が(スタートアップファイルの実行直後に) まずScilabで実行されます. -e および -f オプションは相互に排他的です.

-eにより複数の命令を指定できることに注意してください.

scilab-cli -e  "a=1+%i; aPlusPi=a+%pi; disp(aPlusPi);exit;" -nb
-f file

このオプションを指定すると, Scilab はスクリプト file を(スタートアップファイルの実行直後,)Scilab上で最初に実行します. -e および -f オプションは相互に排他的です.

.xcos 拡張子を有するファイルはXcosで開かれます.

-l lang

このオプションを指定した場合, ユーザ言語を指定します. lang は以下の値を指定できます: ca_ES de_DE en_US es_ES fr_FR ja_JP pt_BR ru_RU zh_CN zh_TW (Scilab 5.2以降).

互換性維持のため,その他に lang の値は,フランス語として 'fr' および英語として 'en' を使用可能です. デフォルト値は,scilab.startファイルで指定されます.

いくつかのシステムでは,UTF-8フォントを正しく描画するために, ロケールをコンパイルする必要があります.

Scilab を以下のようにコールすることも可能です:

LANG=ja_JP scilab
                        
                        # 
                        
                        scilab -l ja_JP
-mem N

-nsオプションと共に指定し, stacksizeの初期値を設定します. -nsオプションを指定しない場合, stacksizeの初期値は scilab.startにより設定されます.

-nb

このオプションが指定された場合, Scilabの Welcome バナーは表示されません.

-ns

このオプションが指定された場合, スタートアップファイル SCI/etc/scilab.start およびユーザスタートアップファイル SCIHOME/.scilab, SCIHOME/scilab.ini は実行されません.

このオプションは, Scilabの多くの機能を無効にします (動作を理解している場合のみ 使用してください).

-nouserstartup

このオプションが指定された場合, スタートアップファイル SCIHOME/.scilab, SCIHOME/scilab.ini は実行されません.

-noatomsautoload

このオプションが指定された場合,イントール済みのATOMモジュールは このセッションでロードされません.

-nw

このオプションが指定された場合, Scilab は 先進的な機能(グラフィック, export, xcos, scinotes, ヘルプブラウザ, ...) と共にコマンドラインで起動されます.

このオプションは -fまたは -e オプションと同時に指定することができます.

Scilab 5.2以降:

  • Scilab のディストリビューションには, -nwと同様のバイナリを提供します: scilab-adv-cli (Scilab Advanced Command Line Interpreter).

  • 全てのオペレーティングシステムについて パイプが有効です (詳細については例を参照ください).

-nwni / -nogui

このオプションが指定された場合, Scilab は先進的な機能 (グラフィック, export, xcos, scinotes, ヘルプブラウザ, ...)なしで コマンドラインで起動されます.

このオプションは -f または -e オプションと同時に指定することができます.

Scilab 5.2以降:

  • Scilab のディストリビューションでは, -nwniと同じ専用バイナリが提供されています : scilab-cli (Scilab Command Line Interpreter).

  • 全てのオペレーティングシステムについて パイプが有効です (詳細については例を参照ください).

このモードでは Java 仮想マシンはロードされません. (起動は高速化され,メモリ消費量は減少します)

--texmacs

このオプションは TeXMacs用に予約されています.

ATOMSモジュールをインストールしてください:

atomsInstall('texmacs')

-version

このオプションはプロダクトのバージョンを出力し,終了します.

環境変数の説明

SCIVERBOSE

この変数が存在した場合, Scilab起動スクリプトは起動時デバッグ情報を表示します. 主にバグレポートおよびデバッグ目的で使用されます.

JAVA_HOME

使用するJavaを指定します. 例えば, JAVA_HOME=/usr/lib/jvm/java-7-openjdk/ scilab は Java 7 でScilabを起動します.

SCI_DISABLE_TK

Tk (Tclではなく) 機能を無効にします.

SCI_JAVA_ENABLE_HEADLESS

ヘッドレスJava仮想マシン (すなわち,GUI機能なし).

Java 仮想マシンオプション

Scilab 5.0以降, グラフィカルユーザインターフェイス (GUI) および ドキュメントの構築は,Java機能に基づいています. いくつかのケースでは, JVM (Java仮想マシン)オプションを編集することが重要となります.

これらのオプションは, jvm_options.xmlファイルで利用可能です.

5.0.X および 5.1.Xでは, このファイルは SCI/modules/jvm/etc/jvm_options.xmlに保存されています.

>= 5.2.0以降, このファイルは etc/jvm_options.xml にあります.

デフォルトで, 以下の3つのオプションが 設定ファイルで容易にアクセス可能です:

-XmxXXXm

このオプションは,Java仮想マシンで利用可能なメモリ量を設定します. デフォルトで, 256M が確保されます. この値を変更した場合, その値がシステムで利用可能なメモリを 超えないことを確認してください.

Scilab 5.4.0以降, この値は設定メニュー内で変更可能です.

-Djava.compiler=JIT

このオプションを引数JITを付けて指定すると, Java Just In Time compilerが有効になります. このオプションはデフォルトで有効となります. NONEによりJITは無効となり, 著しく性能が低下します.

-verbose:jni / -Xcheck:jni

これらのオプションは,JNIコールとその出力をより詳細に確認します. デバッグ時にはこれらのオプションを利用可能ですが, 性能を低下させるためデフォルトでは無効となっています.

より多くのオプションが利用可能です. これにより性能を改善したり,ルックアンドフィールを変更したり, メモリ管理を変更したりといったことが可能です. 参照: http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/tech/vmoptions-jsp-140102.html

# Let's start Scilab in profiling mode without attaching a gdb once a SIGSEGV is met.
# We are under Bash shell
export SCILAB_VALGRIND_OPT="--db-attach=no --log-file=myfile.txt"
scilab -profiling

# Let's start Scilab in debug mode without stopping after each SIGSEGV
# First, we write a small command file
echo "handle SIGSEGV nostop" &> debug.txt
# Now set the custom option
# We are under Bash shell
export SCILAB_GDB_OPT="--command=debug.txt"
# Start Scilab in debug mode
scilab -debug
# Under GNU/Linux, Mac OS X or Unix:
$ echo "disp(%pi)"|scilab-cli
or
$ echo "disp(%pi)"|scilab -nwni

# Only open the Scilab help window:
$ scilab-adv-cli -e "help()"
or
$ scilab -nw -e "help()"

# Scilab can be used for scripting aspects:
echo "if 1<>2 then exit(99) end"|scilab-cli
echo $?

参照

  • exit — カレントのScilab セッションを終了する
  • startup — スタートアップファイル

履歴

バージョン記述
5.4.0 -noatomsautoload が追加されました.
5.4.1 scinotes と xcos 個別スクリプトが導入されました. SEP #87参照.
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Thu Oct 02 13:58:19 CEST 2014