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2024.1.0 - 日本語


GlobalProperty

plotまたはsurfコマンドでオブジェクト(曲線,曲面...)の外観をカスタマイズ.

説明

GlobalProperty は, plot() または surfコマンドの内部で 使用可能なオプション引数です. これにより,新規にプロットされる全ての線(または平面)のグローバルなカスタマイズが 可能となります. 値は, {PropertyName, PropertyValue}の 対で指定する必要があります. plot または surf を コールする際に一度に複数の対を設定できます.

PropertyName は,設定するプロパティを定義する文字列と する必要があります. PropertyValue は,使用するプロパティの型により 実数, 整数または文字列 (スカラーまたは行列)とすることができます. 例えば,菱形のマーカ(マーカ)が付いた赤(色)の長い破線+ドット(線の形式) を指定する場合,このシーケンスは以下のようになります : 'Colo', 'red', 'LineSt', '-.', 'Marker', 'diam'.

見てわかるように,各プロパティ名および値の綴り全体を指定する 必要はなく,順序も任意ですが,一義的である必要があります. 更に,文字列の指定は大文字と小文字を区別しません. GlobalProperty は過去に記述された全ての LineSpecに優先します.

以下に全ての(plotまたは surfにより) 指定可能なPropertyNameの一覧と 関連するPropertyValueを示します. 指定されない場合,これらのプロパティは (それぞれ plot または surfにより作成された) Polyline および Fac3d オブジェクトの両方で利用可能で,前記のように 新規に作成されるオブジェクト(線または曲面)に適用されます.

時々,1つのプロパティに2つの PropertyNameが 対応する場合があります : 最初の1つはデフォルトMatlabの名前に等価なもので, 2番目のものはScilabにより使用されるデフォルトの名前です. (線の場合 Color または Foreground ,下記参照).

"CData" または "ColorData":

Z行列で定義される各点における色を指定する実数行列. このプロパティはオブジェクトのdata.colorプロパティに リンクされています( surface_properties参照).

このプロパティは曲面(surface)でのみ使用可能であることに注意してください.

"CDataMapping" または "ColorDataMapping":

'scaled' または 'direct'を値とする文字列. data.color が設定された場合, color data の各インデックスは各頂点について単一の値を指定します. cdata_mapping はこれらのインデックスが カレントのカラーマップに線形にマップするためにスケーリングされる ('scaled' モード)か,もしくは, このカラーマップを直接指す('direct' モード) かのどちらとなるかを定義します. このプロパティは,color_flag2,3 または 4の時に有用です.

このプロパティは,Fac3dエンティティのみに存在することに注意してください. また,plot3d では 'direct'モードがデフォルトで, surf では'scaled' モードがデフォルトであることに も注意してください.

"Clipping":

文字列 "on" または "off" は, クリッピングモード (デフォルト: "on")を定義します. これは, clip_stateプロパティと等価です. このフィールドは,visibleプロパティを有します (polyline_properties参照).

このプロパティは surface エンティティではまだ利用できないことに注意してください.

"Color" または "Foreground" (polylines only):

A color specified by its name (text) among the predefined named colors list), or by its "#RRGGBB" hexadecimal code (text), or by its index in the color map (integer), or by the vector [r,g,b] of its Red-Green-Blue intensities in the [0,1] interval.

このプロパティはオブジェクトのforegroundプロパティに リンクされています (polyline_properties参照).

"EdgeColor" または "Foreground" (surfaces only):

A color specified by its name (text) among the predefined named colors list), or by its "#RRGGBB" hexadecimal code (text), or by its index in the color map (integer), or by the vector [r,g,b] of its Red-Green-Blue intensities in the [0,1] interval.

このプロパティはオブジェクトのforegroundプロパティに リンクされています (surface_properties参照).

"FaceColor":

文字列で,値は 'none', 'flat' または 'interp'. この値は,小平面の色をレンダリングする方法を指定します. 'none' が選択された場合, 曲面のメッシュが描画されます. 'flat' (デフォルトモード) が設定された場合, Fac3d color.data の値が 小平面の最初の頂点の色により小平面毎に1つの色を定義します. 値が'interp'の場合, 小平面の各頂点における色を定義するcolor.dataを用いて 曲面上で補間シェーディングが実行されます.

"LineStyle":

このプロパティは線の形式を定義する文字列です. このプロパティは tje オブジェクトのline_styleプロパティ にリンクしています (polyline_properties または surface_properties参照).

指定子 線の形式
- 実線 (デフォルト)
-- 破線
: 点線
-. 一点鎖線
none 線を描画しない
"Marker" または "MarkStyle":

マーカの型を定義する文字列. 線の形式を指定せずにマーカを 指定した場合,線(デフォルトでは実線モードが有効)とマーカが描画されます. このプロパティはオブジェクトのmark_style およびmark_modeプロパティにリンクされています. ( polyline_propertiesまたは surface_properties参照).

指定子 マーカ型
+ +記号
o
* アスタリスク
.
x 十字
'square' または 's' 正方形
'diamond' または 'd' 菱形
^ 上向き三角形
v 下向き三角形
> 右向き三角形
< 左向き三角形
'pentagram' 星型五角形 (ペンタグラム)
'none' マーカなし (デフォルト)
"MarkerEdgeColor" または "MarkForeground":

A color specified by its name (text) among the predefined named colors list), or by its "#RRGGBB" hexadecimal code (text), or by its index in the color map (integer), or by the vector [r,g,b] of its Red-Green-Blue intensities in the [0,1] interval.

このプロパティはオブジェクトのmark_foregroundプロパティに リンクされています (polyline_propertiesまたは surface_properties参照).

"MarkerFaceColor" または "MarkBackground":

A color specified by its name (text) among the predefined named colors list), or by its "#RRGGBB" hexadecimal code (text), or by its index in the color map (integer), or by the vector [r,g,b] of its Red-Green-Blue intensities in the [0,1] interval.

このプロパティはオブジェクトのmark_backgroundプロパティに リンクされています (polyline_propertiesまたは surface_properties参照).

"MarkerSize" または "MarkSize":

point ユニットのマーカの大きさを定義するスカラー値. このプロパティはオブジェクトのmark_sizeプロパティに リンクされ,mark_size_unitの値は"point" に設定されています ( polyline_properties または surface_properties参照).

"Visible":

文字列で, 可視モード "on" または "off" を定義します(デフォルト: "on"). このプロパティはオブジェクトの visibleプロパティに リンクされています ( polyline_properties または surface_properties参照).

"X data":

実数のベクトルまたは行列で,プロット済みの全ての線または曲面に関する 指定データを(再)定義します. 次元について, この新しいデータは,過去に指定されたXデータと 完全に一致する必要があることに注意してください: これはこれらのデータ行列を全て同じ次元とする必要があることを意味します. このプロパティはオブジェクトのdata.xプロパティに リンクされています ( polyline_properties または surface_properties参照).

"Y data":

実数のベクトルまたは行列で,プロット済みの全ての線または曲面に関する 指定データを(再)定義します. 次元について, この新しいデータは,前に指定されたYデータと 完全に一致する必要があることに注意してください: これはこれらのデータ行列を全て同じ次元とする必要があることを意味します. このプロパティはオブジェクトのdata.yプロパティに リンクされています ( polyline_properties または surface_properties参照).

"Z data":

plotと共に使用した場合は実数のベクトルまたは行列 で,全てのプロット済みの線にZを追加します.

surfと共に使用した場合は実数行列で, 全ての平面に関する指定データを再定義します. 次元について, この新しいデータは前に指定されたX およびY データと完全に位置する必要があります. このプロパティはオブジェクトのdata.zプロパティに リンクされています (polyline_properties または surface_properties参照).

// --------------------
// With the plot command :
// --------------------
x=1:10; // Init.
plot(x,sin(x),'colo','red','linest','-.','marker','>','markeredg','cyan','markerFace','yellow','markersize',5)

clf();
// combinations' order in {PropertyName,PropertyValue} does not matter
plot(x,sin(x),'marker','p','markerfac','cyan','markersiz',10)

clf();
// combination of LineSpec and GlobalProperty shows the GlobalProperty predominance
plot(x, x.*x, '*cya--', 'color','gr', 'linestyle','-', ..
    'marker','sq', 'markersize',6, 'markforegroun','red', 'markbackgro',[0.2 0.5 0.6])

clf();
//multiple plots with different LineSpecs and finally some global GlobalProperty

clf();
t=0:%pi/20:2*%pi;
plot(t,sin(t),'ro-.',t,cos(t),'cya+',t,abs(sin(t)),'--mo','markstyl','diam')

// --------------------
// With the plot2d command :
// --------------------
function draw_marks(title)
  a=gca();
  a.title.text=title;
  a.mark_size=8;
  a.data_bounds=[-1.5 1.5 -1.5 1.5];
  theta=(1/15)*(2*%pi)*[0:15];
  plot2d(cos(theta),sin(theta));
  for i=0:14 do
    theta=(i/15)*(2*%pi);
    plot2d(cos(theta),sin(theta),style=-i);
  end
endfunction

clf();
subplot(2,2,1)
draw_marks("black foreground / white background")

subplot(2,2,2)
a=gca();
a.mark_foreground=-1;
a.mark_background=4;
draw_marks("black foreground / cyan background")

subplot(2,2,3)
a=gca();
a.mark_background=0;
draw_marks("black foreground / invisible background")

subplot(2,2,4)
a=gca();
a.mark_foreground=0;
a.mark_background=4;
draw_marks("invisible foreground / cyan background")

// --------------------
// With the surf command :
// --------------------
Z= [   0.0001    0.0013    0.0053   -0.0299   -0.1809   -0.2465   -0.1100   -0.0168   -0.0008   -0.0000
    0.0005    0.0089    0.0259   -0.3673   -1.8670   -2.4736   -1.0866   -0.1602   -0.0067    0.0000
    0.0004    0.0214    0.1739   -0.3147   -4.0919   -6.4101   -2.7589   -0.2779    0.0131    0.0020
   -0.0088   -0.0871    0.0364    1.8559    1.4995   -2.2171   -0.2729    0.8368    0.2016    0.0130
   -0.0308   -0.4313   -1.7334   -0.1148    3.0731    0.4444    2.6145    2.4410    0.4877    0.0301
   -0.0336   -0.4990   -2.3552   -2.1722    0.8856   -0.0531    2.6416    2.4064    0.4771    0.0294
   -0.0137   -0.1967   -0.8083    0.2289    3.3983    3.1955    2.4338    1.2129    0.2108    0.0125
   -0.0014   -0.0017    0.3189    2.7414    7.1622    7.1361    3.1242    0.6633    0.0674    0.0030
    0.0002    0.0104    0.1733    1.0852    2.6741    2.6725    1.1119    0.1973    0.0152    0.0005
    0.0000    0.0012    0.0183    0.1099    0.2684    0.2683    0.1107    0.0190    0.0014    0.0000];

clf();
f=gcf();
f.figure_size = [610,724];

subplot(211)
surf(Z,'facecol','interp','ydat',101:110,'edgecol','mage')

subplot(212)
surf(Z,'edgeco','b','marker','d','markersiz',9,'markerfac','k','xdata',-50:-41)

参照

  • LineSpec — プロットの線の外観を簡単にカスタマイズするための仕様
  • plot — 2Dプロット
  • surf — 3次元曲面プロット
  • clf — Clears and resets a figure or a frame uicontrol
  • polyline_properties — Polylineエンティティプロパティの説明
  • surface_properties — 3次元エンティティプロパティの説明

履歴

バージョン記述
6.0.2 The "Foreground", "markForeground", and "markBackground" colors can now be specified as named colors chosen in the full predefined colors list, or by their "#RRGGBB" hexadecimal codes, or by their indices in the colormap.
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Mon Jun 17 17:54:19 CEST 2024