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atanh
双曲線逆正接
呼び出し手順
t = atanh(x)
引数
- x
実数または複素数のベクトル/行列
- t
実数または複素数のベクトル/行列
説明
ベクトルt
の要素は,
ベクトルx
の対応する要素の双曲線逆正接となります.
実数関数の場合,定義域は,[-1,1]
です(注記参照).
注記
Scilab では(他の数値計算ソフトウエアと同様に)
定義域の範囲外の基本数値関数の値を計算しようとした場合に,
複素数拡張(結果は複素数)が使用されます.
より有名な例は, sqrt 関数で行われるものです
(sqrt(-1)
を試してみてください!).
このやり方は,特異点で関数を評価する際に,
おの点が実数または複素数とみなされると,
その結果が異なってしまうという欠点があります.
atanh
の場合,
-1
および 1
でこれが
発生します.
これは,これらの点においては虚部は収束せず,
このため, 実際には atanh(1) = +Inf
となる
時(atanh(x)
のlim x->1
ように)に,
atanh(1) = +Inf + i NaN
となります.
このため,この関数をベクトル[1 2]
で
評価すると, 2
が定義域の外側にあるので,
そのベクトル全体に複素数拡張が使用されます.
その結果は,例えば,[1 0.5]
で
atanh(1) = +Inf
となるにもかかわらず,
atanh(1) = +Inf + i NaN
となります.
例
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