obscont
オブザーバベース コントローラ
呼び出しの手順
[K]=obscont(P,Kc,Kf) [J,r]=obscont(P,Kc,Kf)
パラメータ
- P
 状態空間形式,連続または離散時間の
syslinリスト (ノミナルプラント)- Kc
 実数行列, (全状態) 制御器ゲイン
- Kf
 実数行列, フィルタゲイン
- K
 syslinリスト (制御器)- J
 syslinリスト (拡張制御器)- r
 1x2 行ベクトル
説明
obscont  は
            行列[A,B,C,D] (syslin リスト)
            を有するノミナルプラント  P に関連する
            オブザーバベース コントローラを返す.
全状態制御ゲインは Kc であり,
            フィルタゲインは Kf である.
            これらのゲインは,例えば,極配置法により計算できる.
A+B*Kc と A+Kf*C は
            (通常) 安定と仮定される.
K は補償器
            K: y->uの状態空間表現であり,
            以下を含んでいる
xdot = A x + B u,  y=C x + D u, zdot= (A + Kf C)z -Kf y +B u, u=Kc z
K は線形システム (syslin リスト)
            であり, その行列は以下のように与えられる:
            K=[A+B*Kc+Kf*C+Kf*D*Kc,Kf,-Kc].
(負の)フィードバック K を有する
            閉ループフィードバックシステム Cl: v ->y
            (すなわち, y = P u, u = v - K y, または
xdot = A x + B u, y = C x + D u, zdot = (A + Kf C) z - Kf y + B u, u = v -F z
) は Cl = P/.(-K)で指定される.
Cl (spec(cl('A'))) の極は
            A+B*Kc
            および A+Kf*Cの固有値に配置される.
引数が2つの場合、obscontは
            LFTにより全ての安定化フィードバックをパラメータ表現する
            (正方)線形システムKを返す.
Q を r(2)xr(1)次,
            すなわち, 入力の数 x Pの出力の数,
            の任意の安定な線形システム.
            次に,Pの安定化制御器 K
            は K=lft(J,r,Q)で表すことができる.
            Q=0に対応する制御器は
            K=J(1:nu,1:ny)
            (この K はK=obscont(P,Kc,Kf)の
            戻り値)である.
            r は size(P),すなわち,
            ベクトル [出力の数, 入力の数];
例
ny=2;nu=3;nx=4;P=ssrand(ny,nu,nx);[A,B,C,D]=abcd(P); Kc=-ppol(A,B,[-1,-1,-1,-1]); //コントローラゲイン Kf=-ppol(A',C',[-2,-2,-2,-2]);Kf=Kf'; //オブザーバゲイン cl=P/.(-obscont(P,Kc,Kf));spec(cl('A')) //閉ループ系 [J,r]=obscont(P,Kc,Kf); Q=ssrand(nu,ny,3);Q('A')=Q('A')-(max(real(spec(Q('A'))))+0.5)*eye(Q('A')) //Q is a stable parameter K=lft(J,r,Q); spec(h_cl(P,K)) // 閉ループ A 行列 (要安定);
参照
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