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2024.1.0 - 日本語


phaseplot

周波数位相プロット

呼び出し手順

phaseplot(sl)
phaseplot(sl,fmin,fmax [,step] [,comments] )
phaseplot(frq,db,phi [,comments])
phaseplot(frq, repf [,comments])

引数

sl

一入力多出力 (SIMO) 線形動的システム (syslin参照).

fmin

実スカラー: 表示する最小周波数 (単位:Hz) .

fmax

実スカラー: 表示する最大周波数 (単位:Hz).

step

実スカラー: 周波数離散化刻み (指数スケール)). 指定しない場合、このアルゴリズムは、 適用型周波数刻みを使用します.

comments

文字列ベクトル: 各曲線に付随する凡例ラベル. オプションの値は空の配列です.

frq

行ベクトルまたは n x m 配列: 周波数離散化(Hz).

db

n x m 配列: frqに対応する大きさ. この引数が使用されない場合、 phaseplotgainplotおよび bodeと同じ呼び出し手順となります.

phi

n x m 配列: frqに対応する位相[deg]. phaseplot関数は曲線 phi(i,:)frq(i,:) をプロットします.

repf

n x m 複素数配列. phaseplot 関数は,曲線 phase(repf(i,:))frq(i,:) をプロットします.

説明

この関数はシステムの周波数応答の位相を描画します. このシステムは異なる表現で指定することができます:

  • phaseplot(sl,...) の場合,

    sl は連続系または離散系SIMOとすることができます. 多出力の場合,出力は異なる記号でプロットされます.

    この場合,周波数は以下のように指定できます:

    • 上限および下限周波数[Hz] fmin, fmaxおよび 周波数刻み(オプション) step. fmin および fmaxのデフォルト値は, slが連続系の場合 1.e-3および 1.e3, 離散系の場合 1.e-3, 0.5/sl.dt (ナイキスト周波数) です. 引数step が省略された場合, この関数は適用型周波数刻み (calfrq参照)を使用します.

    • 行ベクトルまたは二次元配列 frqは 周波数をHzで指定します. 2次元配列は多出力系において各入出力の組について 異なる周波数刻みを適用する場合に使用されます.

  • phaseplot(frq,...) の場合

    この場合,事前に計算された周波数応答により周波数位相プロットを 描画することができます. 周波数応答は複素数表現repfまたは ゲイン/位相表現db, phiで指定できます.

    frq および repf は, 行ベクトルまたは(各行が入出力の組みを表わす) n x m 配列です.

The データティップツールは位相曲線に沿ってデータを表示する際に使用できます.

s=poly(0,'s')
h1=syslin('c',(s^2+2*0.9*10*s+100)/(s^2+2*0.3*10.1*s+102.01))
h2=syslin('c',(s^2+2*0.1*15.1*s+228.01)/(s^2+2*0.9*15*s+225))
clf();phaseplot([h1;h2],0.01,100,..
                   ["$\frac{s^2+18 s+100}{s^2+6.06 s+102.1}$";
                    "$\frac{s^2+3.02 s+228.01}{s^2+27 s+225}$"])
title('Phaseplot')

参照

  • bode — ボード線図
  • gainplot — ゲインプロット
  • repfreq — 周波数応答
  • calfrq — 離散的な周波数応答
  • datatips — プロットされた曲線に情報(tips)を配置,編集するためのツール.

履歴

バージョン記述
5.4.0 関数phaseplotが導入されました.
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Last updated:
Mon Jun 17 17:54:17 CEST 2024