list
Scilab オブジェクトおよびリスト関数定義
呼出し手順
list(a1,....an)
説明
要素 ai
を有するリスト
を作成します.
その要素は任意のScilabオブジェクト(行列, リスト,...
)
です.リスト
オブジェクトの型は 15 です.
list()
は空の リスト
(要素数0)を
返します.
リストの処理
- 展開
[x,y,z...]=L(v)
ただし,v
は添え字のベクトルです;[x,y,z]=L(:)
は全要素を展開します.- 添字iに挿入
L(i)=a
(i > 1 + size(L) によりL(i)=a
としてもエラーとなりませんが, この結果いくつかのリストのエントリが未定義となり, これらを展開する時にエラーを発生することに注意してください).- 要素を末尾に追加
L($+1)=e
.- 要素を先頭に追加
L(0)=e
. (この操作の後,e
は添字1にあり, 最初の要素は右にシフトすることに注意してください).- 削除
L(i)=null()
removes the i-th element of the listL
.- 二つのリストを結合
L3 = lstcat(L1,L2)
.- リストの要素数
nb_elm = size(L)
またはnb_elm = length(L)
のどちらかを 使用することができます.- リストで反復処理
for ループでリスト
L
を使用することが可能です:for e=L,...,end
はlength(L)
回の反復処理を行うループで, ループ変数e
はi番目の反復でL(i)
となります.
注記
Scilab では他の種類のリストである tlist 型(型付のリスト),mlist型 も提供されています. これらのリストは,演算子 オーバーロード機能を 有する新しいデータ型を定義する際に有用です (Scilabの多次元配列である 超越行列 は実際にはmlistです).
Matlab struct も利用可能です.
例
参照
- null — deletes a list component or a field of a structure, Mlist, or Tlist
- lstcat — リストの結合
- list2vec — リストのエントリを行列に連結する.
- vec2list — Inverse function of list2vec.
- tlist — Scilab オブジェクトおよび型付のリスト定義.
- mlist — Scilab オブジェクト, 型付リスト定義に向いた行列.
- insertion — 変数への部分的な代入または修正
- extraction — 行列およびリストのエントリの展開
- size — オブジェクトの大きさ
- length — オブジェクトの長さ
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