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2023.1.0 - 日本語


atan

2象限および 4象限逆正接

呼び出し手順

phi = atan(x)
phi = atan(y, x)

引数

x

実数または複素数のスカラー/ベクトル/行列

phi

実数または複素数のスカラー/ベクトル/行列

x, y

同じサイズの実数(スカラー,ベクトルまたは行列)

phi

実数(スカラー,ベクトルまたは行列)

説明

最初の形式は2象限逆正接を計算します. これは,tan(phi)の逆関数です. xが実数の場合, phiは (-π/2,π/2) の範囲となります. xが複素数の場合, atanは二つの特異な分岐点 +%i, -%iを有し, 選択した分枝切断(branch cuts)は, 虚数の2つの半直線 [i,i∞) および (-i∞,-i] となります.

2番目の形式は4象限逆正接を計算します(Fortranの atan2). この場合,この関数は,複素数 x+i*y の偏角(角度)を 返します. atan(y, x)の範囲は, (-π,π] です.

引数が実数の場合,x>0には 両形式とも同じ値となります.

引数がベクトルまたは行列の場合, 要素毎に評価が行われ,phiは 同じ大きさのベクトルまたは行列となります. この際, phi(i, j) = atan(x(i, j)) または phi(i,j) = atan(y(i, j), x(i, j)) となります.

// 二番目の形式の例
x=[1,%i,-1,%i]
phasex=atan(imag(x),real(x))
atan(0,-1)
atan(-%eps,-1)

// 分岐切断(branch cut)
atan(-%eps + 2*%i)
atan(+%eps + 2*%i)
atan(-%eps - 2*%i)
atan(+%eps - 2*%i)

// 分岐点における値
ieee(2)
atan(%i)
atan(-%i)

参照

  • atand — 2象限および 4象限逆正接, 結果の単位は度.
  • tand — 正接 (単位: 度)
  • tan — 正接
  • unwrap — Y(x)輪郭またはZ(x,y)面をアンラップする. Y(x)輪郭を展開する
  • ieee — 浮動小数点例外モードを設定
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Mon May 22 12:43:09 CEST 2023