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2023.0.0 - 日本語


inistate

離散時間システムの状態量初期値を推定

呼び出し手順

X0 = inistate(SYS,Y,U,TOL,PRINTW)
X0 = inistate(A,B,C,Y,U);
X0 = inistate(A,C,Y);
[x0,V,rcnd] = inistate(SYS,Y,U,TOL,PRINTW)

パラメータ

SYS

指定するシステム, syslin(dt,A,B,C,D)

Y

システムの出力

U

システムの入力

TOL

TOL は行列のランクを推定する際に使用される許容誤差です. TOL > 0 の場合,TOLで指定した値が 条件数の逆数の下界として使用されます.

デフォルト: prod(size(matrix))*epsilon_machine ただし epsilon_machine は相対機械精度です.

PRINTW

PRINTW は警告メッセージの出力に関するスイッチです.

=

1: 警告メッセージを出力;

=

0: 警告メッセージを出力しない.

デフォルト: PRINTW = 0.

X0

状態量の初期値の推定値

V

システム状態行列Aを実数Schur形式に縮減する直交行列

rcnd

解く最小二乗問題の係数行列の条件数の逆数の推定値.

説明

inistate は, (推定された)システム行列, 一連の入力/出力データを指定すると, 離散時間システムの状態量の初期値を推定します.

X0 = inistate(SYS,Y,U,TOL,PRINTW) は, 出力データ Y および 入力データ U を用いて, 離散時間システム SYS = (A,B,C,D) の状態量の初期値 X0 を 推定します. モデルの構造は以下のようになります :

x(k+1) = Ax(k) + Bu(k),   k >= 1,
y(k)   = Cx(k) + Du(k),

ベクトル y(k) および u(k) はそれぞれ Y および U のk行目の 転置です.

最初の入力パラメータ SYS (syslinオブジェクト)の替わりに, 等価な情報を, X0 = inistate(A,B,C,Y,U); または X0 = inistate(A,C,Y);のように 行列パラメータを用いて指定することが可能です.

[x0,V,rcnd] = inistate(SYS,Y,U,TOL,PRINTW) は, x0 以外に, システム状態行列 A を実数 Schur 形式に縮減する 直交行列 V, 解く最小二乗問題の係数行列の条件数の逆数の推定値 も返します.

参照

  • findBD — 状態量初期値および離散時間システムのシステム行列BとD
  • findx0BD — 状態量,離散時間システムのBおよびD行列を推定
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Tue Mar 07 09:28:45 CET 2023