Scilab Website | Contribute with GitLab | Mailing list archives | ATOMS toolboxes
Scilab Online Help
2025.0.0 - 日本語


syslin

線形システムを定義する

呼び出し手順

sl = syslin(dom, A, B, C)
sl = syslin(dom, A, B, C, D)
sl = syslin(dom, A, B, C, D, x0)
sl = syslin(dom, N, D)
sl = syslin(dom, H)

パラメータ

dom

文字列 ('c', 'd'), または [] または スカラー.

A,B,C,D

状態空間表現の行列 (D はオプションで,デフォルトでは ゼロ行列となります). プロパーでないシステムでは,D は多項式行列となります.

x0

ベクトル (初期状態量; デフォルト値は 0)

N, D

多項式行列

H

有理関数または線形状態空間表現

sl

tlist ("syslin" リスト) は 線形システムを表します

説明

syslin はリストとして線形システムを定義し, データの整合性を確認します.

dom はシステムの時間領域を指定するもので, 以下の値を指定することができます:

連続時間システムの場合dom='c', 離散時間システムの場合 dom='d' , サンプル時間 n (単位:秒)のサンプル値システム の場合 n.

時間領域が未定義の場合 dom=[]

状態空間表現:

sl  =syslin(dom,A,B,C [,D [,x0] ])

は次のシステムを定義します

s.X= A.X + B.u
y= C.X + D.u
x(0)= x0

syslin の出力は以下の形式のリストとなります: sl=tlist(['lss','A','B','C','D','X0','dt'],A,B,C,D,x0,dom) D は多項式行列(プロパーでないシステム)とすることが できることに注意してください.

伝達行列表現:

sl=syslin(dom,N,D)
sl=syslin(dom,H)

syslin の出力は以下の形式のリストとなります : sl=rlist(N,D,dom) または sl=rlist(H(2),H(3),dom).

syslin で定義された線形システムは 状態空間または伝達関数表現のどちらでも 通常の行列と同様に操作(結合, 展開, 転置, 乗算,など)することができます.

状態空間制御関数の多くは, 4つの行列でシステムを定義する代わりに syslinリストを入力とします.

A=[0,1;0,0];B=[1;1];C=[1,1];
S1=syslin('c',A,B,C)   //線形システムを定義
S1("A")    //A行列を表示
S1("X0"), S1("dt") // X0と時間領域を表示
s=poly(0,'s');
D=s;
S2=syslin('c',A,B,C,D)
H1=(1+2*s)/s^2, S1bis=syslin('c',H1)
H2=(1+2*s+s^3)/s^2, S2bis=syslin('c',H2)
S1+S2
[S1,S2]
ss2tf(S1)-S1bis
S1bis+S2bis
S1*S2bis
size(S1)
Report an issue
<< sysconv Linear System Representation syssize >>

Copyright (c) 2022-2024 (Dassault Systèmes)
Copyright (c) 2017-2022 (ESI Group)
Copyright (c) 2011-2017 (Scilab Enterprises)
Copyright (c) 1989-2012 (INRIA)
Copyright (c) 1989-2007 (ENPC)
with contributors
Last updated:
Thu Oct 24 11:17:41 CEST 2024